2026.07.18 避難所で着替えはどうする? 人目が気になるときのプライバシー対策

避難所で着替えはどうする? 人目が気になるときのプライバシー対策

災害への備えというと、水や食料、簡易トイレ、モバイルバッテリーなどを思い浮かべる人が多いですよね。でも、実際に避難所で生活することになったとき、意外と困るのが「どこで、どうやって着替える?」という問題です。

体育館や公民館などの避難所では、多くの人が同じ空間で生活します。男女別の更衣室や間仕切りなど、プライバシーに配慮した環境を整えることが国のガイドラインでも求められていますが、災害発生直後から十分な環境が整うとは限りません。だからこそ、避難所に任せるだけではなく、「人目が気になる場面で、自分でもできること」まで考えて備えておくことが大切です。

目次

避難所では「着替える場所」がすぐに確保できるとは限りません

内閣府男女共同参画局は、避難所の開設時からプライバシーを十分に確保した間仕切りを設け、トイレ・物干し場・更衣室・休養スペース・入浴設備などを男女別に設置することを求めています。

つまり、更衣室やプライバシーへの配慮は「あったら便利」なものではなく、避難生活を送るうえで重要な環境整備のひとつと位置づけています。しかし実際は、「更衣室がなく、車内で着替えた」「入浴時以外は着替えができなかった」といった声も聞かれています。

大規模災害では、多くの人が一度に避難します。避難所が開設されたばかりの時期や、想定以上の避難者が集まった場合などには、最初から理想的な生活環境が整っているとは限りません。

避難所で「人目」が気になりやすい4つの場面

避難所生活で、人目が気になる瞬間

プライバシーが気になるのは、服を着替えるときだけではありません。

たとえば、汗ばんだ身体を拭きたいとき、衣類の下を拭こうとすれば周囲の視線が気になります。トイレもふだんとは異なる環境で、落ち着かない人もいるでしょう。夜になれば、見知らぬ大勢の人がいる空間で、人の声や音、明かり、埃っぽさが気になってなかなか寝付けないケースもあります。

ふだんは自宅で当たり前に行なっている「着替える」「身体を拭く」「トイレに行く」「眠る」という行動が、避難所生活ではプライバシーへの配慮が必要になります。

内閣府男女共同参画局でも、過去の災害における避難所生活の課題として、更衣室や授乳室がなく、プライバシーが守られないといった問題が挙げられています。

自分でできる着替え・プライバシー対策

まず大前提として、避難所では男女別の更衣室やトイレ、間仕切りなどが適切に設置されることが基本です。困ったときに、すべて自分で我慢して解決しなければならないわけではありません。そのうえで、「設備が整うまで」「更衣室が混んでいるとき」なども想定して、自分でも身体を隠せるものを備えておくと選択肢が増えます。

身体を拭くだけでなく、肩から掛けたり、腰まわりを覆ったりすることもできます。ふだんから使うものなので、防災専用を増やしたくない人にも取り入れやすい備えです。

頭からかぶり、その中で着替えられるポンチョタイプ。海水浴やアウトドアで使われるものですが、被災時には着替え用スペースとしても活用できます。

身体のラインを拾いにくく、丈の長い衣類なら、避難所で長時間過ごすときも人目が気になりにくいのでおすすめです。単なる衣類ではなく、「着ているもの自体が身体を覆って隠してくれる」という考え方です。

意外と見落としやすいのが、就寝時の視線です。不特定多数がいる空間では、「寝顔を見られると思うと、落ち着かない」人もいるでしょう。深くかぶれるフードなど、必要なときに顔まわりを覆えるものがあれば、視線を遮ることができます。

避難所での着る備えチェックリスト

避難所での生活を想像しながら、衣類の備えをチェックしてみましょう。全部を用意する必要はありません。自分が避難するとしたら、「どこで着替える?」「身体を拭くときは?」「人がいる場所で眠れる?」と一度想像してみることが、備えを見直すきっかけになります。

保存版「避難所での着る備えチェックリスト」

“着る”と“隠す”を同時に備えるワザ

防災リュックには、入れられる量に限りがあります。そこで考えてみたいのが、ひとつのものを複数の場面で使うことです。たとえば、

  • ふだんは衣類として着る
  • 身体を拭くときには身体を隠す
  • 簡易トイレ利用時は目隠しとして活用する
  • 眠るときには顔まわりを覆う

このように、「着る」と「隠す」を兼ねられるものなら、避難生活で使える場面を増やせます。防災用品を増やしていくと、防災リュックはすぐにいっぱいになります。「何を追加するか」だけでなく、「ひとつで何役できるか」という視点で持ち物を見直すのも、防災の考え方です。

こうした「一枚で何役もこなせる」アイテムの一例が、SONAENOの「持ち歩ける防災ワンピース」です。いつもはリラックスウェアとして着られ、もしものときは、大型フードで顔まわりを覆ったり、簡易トイレ利用時や着替え時の目隠しとしても使えます。防災リュックに1枚加えておくだけで、「着る」と「隠す」をまとめて備えられる便利アイテムです。

こうした「一枚で何役もこなせる」アイテムの一例が、SONAENOの「持ち歩ける防災ワンピース」です。普段はリラックスウェアとして着られ、大型フードで顔まわりを覆えるほか、簡易トイレ利用時や車中泊での着替え時の目隠しとしても使えます。防災リュックに1枚加えておくだけで、「着る」と「隠す」をまとめて備えられます。

プライバシーは避難生活に必要なもの

避難所では、まず命を守ることが最優先です。

でも、避難生活が続けば、食べることや眠ることと同じように、安心して着替えられることや、人目を気にせず過ごせることも大切になります。国のガイドラインでも、避難所では十分なプライバシーを確保することが求められてはいますが、私たち自身も、「もし今夜、避難所で過ごすことになったら」「私は、どこで着替えるだろう?」と想像してみましょう。

防災リュックを見直すときは、水や食料だけではなく、ぜひ一度「着る備え」にも目を向けてみてください。

よくある質問

避難所には女性用の更衣室がありますか?

内閣府男女共同参画局は、避難所の開設時からトイレ・更衣室・入浴設備などを男女別に設けることを求めています。ただし、災害の規模や避難所の状況によって環境は異なります。過去には、更衣室がなく車内で着替えたいう声も聞かれています。

避難所でプライバシーが確保されていない場合はどうすればいいですか?

本来、避難所では間仕切りや男女別の更衣室など、プライバシーに配慮した環境整備が求められています。設備がない、利用しづらいなど困ったことがあれば、一人で我慢せず、避難所の運営者に相談することも大切です。

参考

  • 内閣府男女共同参画局「災害対応力を強化する女性の視点~男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン~」
  • 内閣府男女共同参画局「避難生活」

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