熊本在住の防災収納インストラクター・整理収納アドバイザーmikiです。
令和8年熊本地震で震度5強の揺れを経験した我が家ですが、家の中の被害はほぼありませんでした。「日頃から防災収納をしていてよかった」と実感した瞬間でした。一方で震源地に近く、震度6強だった八代市の義実家では大きな被害がありました。幸い家族はみんな無事でしたが、外壁のタイルは崩れ落ち、家の中はTVや飾り棚が倒れ、食器が割れて散乱し、足の踏み場もないほどグチャグチャになっていました。また、同じマンションの方から、家電の転倒・移動、食器の落下など多くの被害を伺いました。
今回は、地震から命を守るために、私が伝えたい「今できる防災」についてお伝えします。
私が見て気づいた、崩れる家の特徴は?
八代の義実家に向かう道中には、何十軒もの家が倒壊していました。その多くが、築年数が経過していると思われる瓦屋根の木造住宅でした。震度7クラスの揺れでは、建物そのものが大きな被害を受ける可能性があります。実際に被害を目の当たりにし、何気ない日常が一瞬で崩れ去ってしまうことへの恐怖を感じました。

自分の家の築年数はご存知ですか?どれだけ家の中の備えをしていても、建物そのものが倒壊・崩壊してしまえば、その備えを使うことさえできないかもしれません。だからこそ、今住んでいる家がいつ建てられて、どの耐震基準を満たしているのか、ぜひ調べてほしいです。

家族で共有してほしい、自宅が建っている場所のリスク
地震直後、八代市には一時、津波注意報が発令されました。河川のすぐ横に義実家があるため、義母は一時パニックになっていました。幸いにも私と連絡がとれたため、津波注意報が解除されたことを伝えて、安心していました。
以前、義母と津波がきたらどこに逃げるのか話していましたが、やはり地震直後は誰しもパニックになります。日頃から家族で災害時に取るべき行動や避難所などを共有しておくことが大切だと感じました。
自分の家が建っている場所に、どんな災害リスクがあるか調べたことはありますか? 例えば大雨の際、どの方向へ避難するかをあらかじめ知っておくことが、自分や家族の命を守ることにつながります。国土地理院の「重ねるハザードマップ」に住所を入力すると、洪水、土砂災害、高潮、津波など、さまざまな災害リスクを確認することができます。

地震発生時、私がとった行動とマンション高層階の被害
私はマンションの中層階に住んでいます。地震発生時、私は10歳の長男、4歳の次男と家にいました。小さな揺れを感じた瞬間、直後に大きな横揺れが襲ってきました。我が家では、地震の際に身を守る安全な場所を「廊下」と決め、家族で共有していました。そのため、子ども達と一緒に廊下へ走りました。揺れがおさまり、家の中を見渡すと、食器棚の引き出しが開いていましたが、落ちたものは、鍋敷きとコーヒースプーンだけでした
防災収納として、食器棚を固定したり、食器の下に滑り止めシートを敷くなど、家の中のものが「倒れない」「飛び出さない」「動かない」ように対策していたのです。

一方で、ママ友のマンションでは大きな被害がありました。13階の家で「テレビが飛んだ」「食器棚の扉が開いて食器が落ちて割れた」「冷蔵庫が前に歩いた」などの被害があったそうです。
家具は倒れるだけではなく、歩き出してしまうのです。高層階ではより入念に、対策が必要です。最近の固定器具は目立ちにくかったり、安価でも強力なものが販売されているので、ホームセンターなど、チェックしてみてください。
また、「地震が来たら、ここが安全だよ!」と言える場所を、家族で共有しておいてほしいです。無ければ小さなスペースでもいいので、モノが転倒・落下・移動しない場所をつくりましょう。


まとめ
防災に正解はありません。10人いれば、10通りの防災があります。例えば、建物や家具の状況によっては「地震が起きたら机の下へ」という行動が、必ずしも安全とは限りません。家が潰れる可能性もあれば、机の上にあるお皿が割れて落ちてくる可能性もあるのです。
自分が住んでいる家や場所に、どんな災害リスクがあるのか。知っているか知らないかで、地震が起きたときに取るべき行動は大きく変わってきます。
何か、今できることはありそうですか? このコラムを「家族に話す」ことも、防災の一歩です。「うちの家は大丈夫かな?」「津波がきたらどこへ逃げる?」「この家で、できる備えはなんだろう?」そんなことを、ぜひ家族で話してみてください。

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